ケース日誌(支援記録)事例⑤

ご挨拶(#^.^#)

 支援員の皆様日々のお仕事お疲れ様です!!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

 前回に引き続き、強迫性障害・持続性気分障害の利用者Sさんのケース記録例を内容を変えながらお話していきたいと思います!!

 前回の続きとなっておりますので、回のブログをご覧になられてない方は、まずは前回の事例④のブログをご覧になってから、今回のブログに目を通されて下さい!!( ^^) _旦~~

 様々な利用者さんがおられますが、一人一人にしっかりと向き合いながら支援を行っております。皆様の日々のお仕事でも似たようなケースがございましたら、利用者さんとのやり取りの参考にされて下さい。(‘◇’)ゞ

強迫性障害・持続性気分障害のSさん

 前回、ケース日誌⑤まで紹介しましたので、今回は⑥から紹介していきますね‼( ^^) _旦~~

ケース日誌⑥

 朝の挨拶はきちんとするものの、表情はこわばり目も吊り上がっている。精神面が不安定なのが直ぐに判る。

 しかし、他利用者さんが話しかければ、笑顔も見せ普通にやり取りを行っている。あくまで私に対しての態度といったところ。

 作業自体も、きちんと協調性を持ち効率よく作業を進める事が出来ているが、私が視界に入れば敵意をむき出しにしてくる。

 就労先の作業内容等が絡み、私自体がこの作業場を変更し、別支援員と配置変更する事が出来ない為、Sさんに別作業場(配置変更)を提案するも、それはそれで嫌だという。

 私が居なければ精神面を安定させ働けるというのであれば、配置変更が良いのではないかと何度促しても受け入れる事はしない為、そのままの配置で作業を継続させる事とする。

 以前であれば、月の半分くらい(約2~3週程度)は、精神面の安定時期があったが、この数ヶ月は月の内1週間程度しか安定期間を保てなくなってしまっている。

 本人の事を考えると、本当に辛いだろうし疲れるだろうと、支援員としてはがゆさを感じてしまう。

 精神面安定させるためにも、自身の中に秘めている事を吐き出させたいたいのだが、聞き出そうとすると探りを入れられている等と勘ぐる特性があり、加えて私に対する独裁者イメージマイナス印象も含め、支援員と出来ている距離感が支援の壁となっている。

ケース日誌⑦

 久しぶりに表情もよく、元気に挨拶もしてくる。(#^.^#)

 とても晴れやかで、私に対する敵意も感じられない。このまま精神面が安定すればと願う気持ちが高まる。

 作業へもとても積極的で、テキパキと動き作業効率もとても良い。他利用者さんともよく話す姿が見受けられ、しっかりコミュニケーションも図れている。

 自身の関係性の構築の課題取り組みとしてもとても良かった。

 しかし、お昼休みを挟み午後の作業開始時からは、態度が一変する。

 何かあったのか確認すると、少し話しがしたいと申し出がある。

 「また支援員さんが敵に見えてきました」と言う。

 「では、どういった時に敵意をむき出しにした空気感を出すのか?」と尋ねると、「実際に起こってはいない事を想像して、私を敵だと考えてしまう」との事であった。

「僕も人間だし、自分がやってもいない事を勝手に妄想を膨らませて敵意をむき出しにされたら、傷つくしそのような人との接し方はおかしい。

 まずは、今後、敵意が芽生えた時にそのまま僕に、心に浮かんだ事を話してみて、その時に、これは事実じゃないと整理していこう」と促したが、「言葉にしたくない」と拒絶される。

「自分はもうこの事業所では働いていけないんじゃないか?別のA型事業所を探した方が良いんじゃないか、その方が、精神的に楽になるんじゃないか、この面談の時間が辛い」と話し出す。

「話している内に、また落ち込みが更に深くなり、そのような考えになってしまっているのでは?気持ちが落ち込んでいる時に、今後の事を選択するのは良くない。

人は弱っている時に判断すると楽な方に逃げ出したくなり選択を誤ってしまう。

 だから、今後の事については、精神面が安定している時にきちんと気持ちを整理した方が良い」と促しを行った。

 症状の一つである、意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない強迫観念が強く出てしまい、事実起きてもいない事を想像して、私に敵意を向けてしまう。

 どんなに気持ちの切り替えなどの促しを行おうと、そのような考えが出てきてしまう為、関係性が元通りになるのは困難な事なのかもしれない。

と感じてしまうが、彼女が、当事業で頑張る限り、本人と加えて彼女の持つ障害特性としっかり向き合い続けていかなければならない!!💪

ケース日誌⑧

 精神面万全とは言い難いが、先週に比べればだいぶ落ち着きを取り戻せているように思われる。

 せっかく落ち着いてきているところに、今後の事を話そうと声をかけてしまうと、また考え込みが始まってしまいかねないところもあり、本日はその件に関して触れないようにし観察を継続した。

 どうにか、思考の転換につながって「継続して頑張っていきたい」という意欲が高まればと願いたいところ。

 考えないように考えないようにと作業に没頭している様に感じられる。

 作業を続けている内に、他利用者さんや就労先スタッフの皆さんには体裁の良い当たりではあるが、精神面はが不安定になってきているのが伝わってくる。

 私とは合わないと本人が発している事から、私からはあえて声掛けなどは行わない。

 合わないと言いながらも、話しを聞いて欲しい・相談があると彼女から申し出てくる事から、彼女のそのタイミングまでは極力距離を置いている。

 その辺りは、母親や本人もそっとしておいてほしいとの要望がある為、現在の距離感を保っている。

 話したい時にただ傾聴するただそれでけ、アドバイスも助言もいらないそれが支援なのだと、母親や本人は考えている。

 事業所としては、悩んでいるその時に何故、その様な考えになるのか、とらえ方の違いや気持ちの切り替え・促しをしながら話しを聞いていく必要があると、面談時にも伝えていても受け入れてくれない。

それならそれで、本人や家族の意向に沿って見守りを続けるに留めている現状である。

ケース日誌⑨

 話したくないオーラ全開で、出勤時から表情も硬く話しを聞いてあげたいところ、彼女のタイミングというのあるが、もう少し表情が落ち着いた際に声をかけようとタイミングを見計らう。

 強迫性障害の為、意志に反して頭に浮かんでしまい払いのけられないという強迫観念が、実際に起きてもいない事を想像し支援員に対して敵意をもってしまって、考え込んだりそれに加えて持続性気分障害の為、気分の落ち込みが長期化してしまったりと、負の連鎖が続いてしまっていて私が話しかける事も、逆効果で更に不安定に追い込んでしまう可能性もある。

 どんなに気持ちの切り替えを促しても、強迫観念が頭に浮かんでしまい、なかなか前進する事が出来ない。

 彼女の症状として、支援員も理解している。支援員としては、同じ話でも何度でも面談を繰返しながら、促しや切り替え、ただただSさんの話しを聞くだけになってしまってでも、少しでも精神面の安定を図りながら支援を行っていきたいと考える。

 関係性に壁が出来てしまっているが、何とかその壁を乗り越えて前進していきたい。

 例え事業所を変えたとしても、同じように人間関係で上手くいかないと悩むなら、今現在、ここでその壁を乗り越える訓練を継続して欲しい。

 Sさんの症状には、Sさん自身向き合っている事だが、支援員もその症状としっかり向き合って支援を継続していきたい。

ケース日誌⑩

 今日はとても調子が良いようで、他愛のない話ではあるが、自ら話しかけてくる等、歩み寄りを感じさせられる。

そんな中、「支援員さんと合わない、独裁者等と言ってしまいすみませんでした」と謝罪の言葉も出てくる。

 私と、Sさんは利用者さんと支援員という関係だからSさんが、失礼な態度をとっても支援員の方から、関係性を断つという事にはなりませんが、他利用者さん等、周囲の人と関わる際には、妄想から敵意をむき出しにするなどという接し方は決してとってはならない行動である事を認識して下さい。

 そんなことをしてしまうと、関係性は崩れ相手は離れてしまいます。

 だからこそ、ここで頭の整理をする訓練をしていかなければなりません。

 何か否定的な事が浮かんだら、事実なのか、想像なのか区別して頭を整理する事。

 症状で何度も繰り返し思いが浮かんできても、頭を整理する事で、考え込み不安定な時期を短くする訓練をすることが大切です。

 作業は出来る、精神面、心の不安定をどうしていくか、切り替えていくかが1番の課題です。

と伝えると、「ありがとうございます」と素直に話を受け入れられる程、心にゆとりが感じられる。

 この精神面の安定をどう保たせていくかが支援員としての課題となる。

最後に‼ ^^) _旦~~

 今回のケース日誌の記入例はこれで終わりたいと思います。

 同じことの繰り返しで正直しんどいと感じる事も、多々ありますが、それでも根気を持って利用者さん1人1人と向き合って行きたいと思います。

 強迫性障害のケース日誌の続きはまた次回ブログに挙げさせて頂きたいと思いますので、また目を通されて下さいね‼ ^^) _旦~~

それでは今日も元気にお仕事頑張って下さい!!
 いってらっしゃい!!

    またねぇ~👋(#^.^#)👋

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA