支援員の皆さま、日々のお仕事お疲れ様です。(#^.^#)
普段から、利用者さんのお話しを聞きながらも、時間と場所を改めて面談を行う事も出てくるでしょう。
そのような際の、面談における姿勢として、とても勉強になった資料が、御座いますので、皆さまの参考資料ともなればと思い今回書かせていただきました。!(^^)!
バイステックの原則‼
「援助関係では、態度と情緒による力動的な相互作用が生まれる」と述べており、相互作用には3つの方向性があるとしている。
第一の方向は、利用者さんから支援員・サビ管に向けて7つの基本的なニーズが感情となって発信される。
第二の方向は、支援員・サビ管から利用者さんに向けられる相互作用である。支援員・サビ管は利用者さんの基本的なニーズや感情を感知し、その意味を理解しそれらに適切に反応する。
第三の方向は、再び利用者さんから支援員・サビ管へ向けて発信される相互作用である。利用者さんは支援員・サビ管が自分を尊重する態度をとろうとしてくれていると気付き始め、そのような支援員・サビ管の反応を受け取ったという事を伝えるため言葉ではなく態度を通して表現する。この相互作用は、支援員・サビ管と利用者さんが互いに響きあうようにして進んでゆく生き生きとした活気に満ちたやり取りであり、援助過程の全体に深くかかわっている。
バイステックにおけるケースワークの七原則は互いに独立したものではなく、それぞれの原則には他の原則が含まれていたり前提とされていたりする。どれか一つの原則でも上手く適用できなければ、援助関係全体に不具合が生じ、よい援助関係を形成する事はできない。
原 則 の 名 称 | 第一の方向:利用者さんのニーズ |
1.個別化の原則 | 一人の個人として迎えられたい |
2.意図的な感情の表出の原則 | 感情を表現し解放したい |
3.統制された情緒的関与の原則 | 共感的な反応を得たい |
4.受容の原則 | 価値ある人間として受け止められたい |
5.非審判的態度の原則 | 一方的に非難されたくない |
6.クライエントの自己決定の原則 | 問題可決を自分で選択し、決定したい |
7.秘密保持の原則 | 自分の秘密をきちんと守りたい。 |
個別化の原則
利用者さんを個人としてとらえる事は、一人一人の利用者さんがそれぞれに異なる独特な性質をもっていると認め、それを理解する事である。
また、利用者さん一人一人がよりよく適応できるよう援助する際には、それぞれの利用者さんに合った援助の原則と方法を適切に使い分ける事である。
これは、人は個人として認められるべきであり、単に「一人の人間」としてだけではなく、独自性をもつ「特定の一人の人間」としても対応されるべきであるという人間の権利に基づいた援助原則である。
一人の利用者さんは他の利用者さんとは異なる存在であり、自分が二人とはいない独特な存在であると意識している。
一人一人の利用者さんがもっている独特なニーズをそれぞれに認識し、一人一人の利用者さんが問題可決を図る為に、その利用者さんに独特な能力や資源を活用するよう援助を進めなければならない。
利用者さんを個人としてとらえる手段として
①きめ細かく配慮する事
②面談時にはプライバシーに配慮する事
③面談時間を守る事
④面談の準備をする事
⑤利用者を活用する事
⑥柔軟である事
この6点をバイステックは示唆している。
意図的な感情の表出の原則
利用者さんの感情表現を大切にするとは、利用者さんが自身の感情を、とりわけ否定的感情を自由に表現したいというニーズをもっているときちんと認識する事である。
支援員・サビ管は、利用者さんの感情表現を妨げたり、非難するのではなく、彼らの感情表現に援助という目的をもって耳を傾ける必要がある。
そして、援助を進めるうえで有効であると判断するときには、彼らの感情表出を積極的に刺激したり、、表現する事を励ます事が必要である。
感情を表現しやすい雰囲気を作る上で大切な事を、バイステックは以下のように示唆している。
①支援員・サビ管がリラックスする、面談場所の物理的環境を整える
②面談の準備をする
③注意深く、援助目的を意識して傾聴する
④感情を表現するよう利用者さんを励ます
⑤利用者さんが望む援助を進める速度を感じ取る
⑥非現実的な慰め、早すぎる解釈、解釈のし過ぎは利用者さんの感情表出の妨げになる
統制された情緒的関与の原則(自分の感情を自覚して吟味する)
支援員・サビ管が感情を自覚して吟味する事は、まずは利用者さんの感情に対する感受性をもち、利用者さんの感情を理解する事である。そして、支援員・サビ管が援助という目的を意識しながら、利用者さんの感情に適切な形で反応する事である。
受容の原則(受け止める)
利用者さんを受け止めるという態度ないし行動は、支援員・サビ管が利用者さんの人間としての尊厳と価値を尊重しながら、彼らの健康と弱さ、また好感をもてる態度ともてない態度、肯定的感情と否定的感情、あるいは建設的な態度及び行動と破壊的な態度及び行動などを含め、利用者さんを現在のありのままの姿で感知し、利用者さんの全体に関わる事である。
しかし、それは利用者さんの逸脱した態度や行動を許容する事ではない。つまり受け止めるべき対象は「好ましいもの」(the good)などの価値ではなく「真なるもの」(the real)であり、ありのままの現実である。
受け止めるという原則の目的は、援助の遂行を助ける事である。つまりこの原則は、支援員が利用者さんをありのままの姿で理解し、援助の効果を高め、さらに利用者さんが不健康な防御から自由になるのを助けるものである。
このような援助を通して利用者さんは安全感を確保し始め、利用者さん自信を表現したり、自ら自分のありのままの姿を見つめたり出来るようになる。
また、一層表現に即したやり方で、利用者さんの問題や利用者さん自身に対処する事が出来るようになる。
非審判的態度(利用者さんを一方的に非難しない)
利用者さんを一方的に非難しない態度は、ケースワークにおける援助関係を形成するうえで必要な一つの態度である。
この態度は以下のいくつかの確信に基づいている。すなわち、支援員は利用者さんに罪があるのかないのか、あるいは利用者さんが持っている問題やニーズに対して利用者さんにどのくらい責任があるのか等を判断すべきではない。
しかし、我々は利用者さんの態度や行動を、あるいは利用者さんが持っている判断基準を多面的に評価する必要はある。
利用者さんが援助を求める時、様々な苦痛を味わっており、その一つが非難されるのではないかという恐れである。
この恐れの背景には利用者さんが失敗を裁かれたり非難されたりした苦い経験があるであろうことが考えられる。
利用者さんが非難されることに敏感になっている限り、自分自身をさらけ出して話してよい事と、隠しておいた方が良い事の区別もつかない状態になり得る。
支援員が利用者さんを非難したり裁いたり𠮟責したりするような態度を示さない雰囲気を醸し出し、それを利用者さんが理解するにつれて、自分自身を防御する必要性を感じなくなり、おそれずにありのままの利用者さん自身を表現できるようになっていく。
非難しない態度を利用者さんに伝える事が必要であり、それらは主に面談の雰囲気や進め方通して利用者さんに伝わるものである。
利用者さんの自己決定(自己決定を促して尊重する)
利用者さんの自己決定を促して尊重するという原則は、支援員が利用者さんの自ら選択し決定する自由と権利そしてニーズを、具体的に認識する事である。
また、支援員はこの権利を尊重し、そのニーズを認めるために、利用者さんが利用する事の出来る適切な資源を地域社会や利用者さん自身の中に発見して活用するよう援助する責務をもっている。
更に支援員は、利用者さんが自身の潜在的な自己決定能力を自ら活用するように刺激し、援助する責務も持っている。
しかし、自己決定という利用者さんの権利は、利用者さんの積極的かつ建設的決定を行う能力の程度によって、また様々な法律によって、さらに各機関(医療機関、社会福祉機関等)の機能によって、制限を加えられる事がある。
秘密保持(秘密を保持して信頼関係を醸成する)
秘密を保持して信頼感を醸成するとは、利用者さんが専門的援助関係の中で打ち明ける秘密情報を、支援員がきちんと保全する事である。
そのような秘密保持は、利用者さんの基本的権利に基づくものである。つまり、それは支援員の倫理的な義務でもあり、ケースワーク・サービスの効果を高めるうえで不可欠な要素でもある。
しかし、利用者さんの持つこの権利は必ずしも絶対的なものではない。なお、利用者さんの秘密は同じ社会福祉機関や他機関のほかの専門家にもしばしば共有される事がある。しかし、この場合でも、秘密を保持する義務はこれらすべての専門家を拘束するものである。
ケースワークの原則は、援助関係を構成している要素であり、支援員から利用者さんに対して一方向のものではなく双方向に作用して、面談をより効果的にする事が出来る。
今日の最後に‼ ^^) _旦~~
発せられる言葉ひとつひとつに耳を傾け、利用者さんの内に秘められた思いも酌み取りながら、支援を行っていきましょうね!💪(#^.^#)💪
それでは今日も元気にお仕事頑張ってください!!
いってらっしゃい!!
またねぇ~👋(#^.^#)👋